2020年1月2日木曜日

Foorinより島津亜矢のほうが断然いい

晦日も正月もいっこうに面白くない。
テレビを観ればバラエティばかりで、面白くもなんともないのに
出演者自らが〝ゲラゲラ〟とバカ笑い。視聴者そっちのけの
「自己完結型バカ番組」というわけだ。大晦日の紅白歌合戦も、
もう20年以上観ていない。芸の未熟な若手歌手の歌や踊りに
つき合わされた日にゃ、明ける年も明けなくなってしまう。
学芸会に毛が生えたようなあんな幼児番組、それこそ日本の〝恥っさらし〟。
即刻やめてくれ、とNHKに申し入れをしたいくらいだ。

初詣は近くの神社に行く予定だが、今年から門松やしめ縄等の焼却、
すなわち「お焚き上げ」が禁止されるという。そもそもお焚き上げは
野焼きに分類され、法律・条令で禁止されているのだという。
特にダイオキシン類など有害物質が発生するため、近隣への健康被害
が心配され、禁止している自治体は多いという。

じゃあ古い御札やお守りはどうすりゃいいの?
ふつうの一般ゴミと同じように生ゴミとして出してしまうわけ?
あれをやっちゃあいけない、これをやっちゃあいけないと、
ご時世とはいえ、ずいぶん面倒な世の中になったものだ。
昔は民家の庭や通りの至るところで落ち葉焚きをやっていて、
ついでにサツマイモが焼かれ、子供たちが焼きあがるのを心待ちにしていた。
わが家の庭でもよく焚き火にイモをくべたものだが、
今それをやったら隣り近所から苦情が出て、警察に連絡されてしまう。

♪垣根の垣根の 曲がり角
 たき火だ たき火だ 落ち葉焚き
 「あたろうか」
 「あたろうよ」
 北風 ぴいぷう 吹いている

 さざんか さざんか 咲いた道
 たき火だ たき火だ 落ち葉焚き
 「あたろうか」
 「あたろうよ」
 しもやけ お手々が もう痒い

ダイオキシンの健康被害といわれれば、なるほどと従わざるを得ないが、
冬の風物詩でもあった「落ち葉焚き」が消えてしまうのはいかにも淋しい。

ダメといえば大晦日の「除夜の鐘」がうるさいと、近隣からの苦情を受け、
深夜の鐘撞きをやめてしまう寺もあると聞く。代わりに昼間鐘を撞くらしい。
年明けを挟んで108の煩悩を梵鐘を撞くことでお祓いをする。除夜の鐘の意義は
そういうことなのだが、そのことを知ってか知らずか、ただ「うるさいから」
と苦情を言うクレーマーたち。風鈴や鈴虫の音がうるさいという人も出てきて
いるから、今や風流もヘチマもないのだ。日本人の繊細な感性が欧米人並みに
粗雑になってきたのだろう。

『紅白歌合戦』なんてもうやめちまえ、とボクは書いた。
1年の締めくくりの大晦日の夜に黄色い歓声など聞きたくない、というのもある。
赤組のAKB48ならまだ許せるが、日向坂46だとかFoorin、白組のKing Gnuだとか
GENERATIONSとなると、もうサッパリ。見たことも聞いたこともない名前で、
おじさんとしては、
(ああ、おれは21世紀に生きてないな……)
としみじみ思い、ひときわ老いを感じてしまう。

どっちかというと『紅白』の裏番組『年忘れにっぽんの歌』(テレビ東京)
のほうが嬉しい。圧倒的に歌のうまい島津亜矢や福田こうへいが出演しているし、
市川由紀乃や丘みどりといった色っぽい女性陣も出ている。本格派の歌手が
裏番組で、学芸会レベルの歌手が本命の『紅白』というのでは、
順序があべこべではないのか。若い層が演歌を聴かないからというだけで、
演歌歌手を他局に追いやってしまうのはどこかおかしいのではないか。

いずれにしろ、ボクは『紅白』などという低俗番組は金輪際観ない。
青臭い未熟な歌手の歌を聴いていると、自分が限りなくバカになってしまう
ような気がするのだ。ボクの孫は保育園で「パプリカ」を歌い踊っている。
きらいな曲ではないが、所詮大人の鑑賞に堪えられる歌でもない。
そんな幼児に好まれそうな歌が、2019年度の日本レコード大賞に選ばれた。
ボクのテレビ離れ、歌離れにますます拍車がかかるような気がする。






←レコード大賞に輝いたFoorin。
とってもかわいいよ。でも『紅白』
ではなく幼児番組で活躍してね。




















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