2016年11月8日火曜日

無知でハレンチな豚ばかり

慶大生の不祥事が続いている。
集団暴行事件のほとぼりが冷めやらぬうちに、今度は交際相手の女性を
駅のホームから線路へ突き落とすという事件を起こしてしまった。
早慶ほどのブランド力のない三流大学の生徒だったら、これほど派手にニュース
に取り上げられることもなかっただろうに、有名校に入ったことが、
かえってアダになってしまった。

テキーラを無理やり飲ませ、ベロンベロンに酔わせた慶大の女子学生を
集団で暴行するなんざ、男の風上にも置けない卑劣な連中である。一方、
ホームから突き落とした理由というのが、「二次会へ行くか行かないかでもめた」
というのだから呆れる。こいつら、まるで子供である。いや、それ以下だ。

ボクは勉強が好きなあまり5年も在籍してしまったという(笑)、この知恵遅れの
ガキどもの先輩に当たる男だが、慶應ブランドなんかに特別な愛着を
抱いているわけでもないので、慶大生という肩書を外してこの一連の事件を
冷やかに観望している。

で、口から飛び出てくる言葉は例の「近頃の若い連中ときたら……」という
常套句である。このセリフは人類創生以来、ずっと大人たちの口から、
ある種のやるせなさと共に繰り出されてきた言葉で、そうとう手垢にまみれている。
だからこそ大人の責務として永遠に吐き続けようと、ボクなんかは改めて心に
誓ったりするのだが、気のせいか、若者の品性が年々、お下劣になっていくような
気がしてならない。

いい女がいれば、男なら誰しも「ああ、この女とやりたいな」と思うだろう。
でもテキーラを無理やり飲ませるとか、スクリュードライバーに目薬を数滴加えて
知らんぷりする(腰が立たなくなるらしい。聞いた話だが……)、なんて卑怯な
マネはふつうはやらない。でも、今どきの若い奴らは、その境界線をいとも簡単に
越えてしまう。理性を易々とかなぐり捨て、ケダモノと化してしまうのだ。
〝陸の王者〟も品(しな)下がったものだ。

近頃の若者の特徴を一言でいうと「○○から離れる」のだそうだ。
「車」から離れ、「飲酒」から離れ、「活字」から離れる。ボクたち世代が
こよなく愛したものから、どんどん離れていく。車から離れていくのは別に
かまわないが、酒や書物から離れていくというのは納得できない。
「活字から離れる学生」なんて、そもそも意味をなさないではないか。
学生(書生)とは、勉学を本分とする者の謂いだろう。
いったい大学に何をしに行くのか。まさかナンパじゃあるまい?

《太った豚よりも痩せたソクラテスであれ!》
1964年、東大の卒業式で、大河内一男総長が学生たちに贈った言葉だ。
もともとはジョン・スチュアート・ミルの言葉を引用したものだが、
せっかくの言葉も今や虚しく心に響く。今どきの学生ときたら、
ソクラテスどころか、無知蒙昧でスケベーな豚ばかりだ。

自分一人じゃ何一つできないから、集団の力を借りるという〝付和雷同〟
型人間のなんと多いことか。女一匹くらい、自分の力でものにしてみろよ。
そのうち女房も他人にあてがってもらうことになるぞ、この腰抜けども!

余談だが、痩せたソクラテスはまちがいだという。
当のソクラテスはでっぷりと太っていたらしい。



←人間だって色づくのなら、こんな風に色づいてほしい。
わが団地の「鐘の鳴る広場」にて。

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