2017年9月25日月曜日

腕相撲で日仏交流

昨夜はプール仲間のロドルフ(フランス人)とカトリーヌ(ベルギー人)
夫妻の家に招かれ、いっしょにディナーを楽しんだ。こっちはカミさんと
ルカと3人。車で行ったから、もちろん酒が飲めないので、ノンアルコール
ビール持参でおじゃました。

ロドルフ一家は6人家族。長男はイギリス留学中なので会えずじまいだったが、
次男のアシル(アキレスの意)と長女マヲ、次女のコリンが歓迎してくれた。
このマヲとコリンがスーパーウルトラお転婆娘で、ボクの隣に座った小6の
コリンは、ジーッとボクを観察してから、いきなり、
「あたしね、モッツァレラチーズときゅうりと昆布が好きなの」
と言い出した。
「ヘーエ、変わった趣味だね。きゅうりはどうやって食べるんだい?」
と訊いたら、
「一本漬」
などとバアさんみたいなことを言う。

野菜をほとんど食べないルカに聞かせてやりたいセリフである。
「おじさんって変わってるね。部屋の中でサングラスしてるし、それに鉢巻き
もしてる。ただしお髭は立派だね」
「あのね、これサングラスじゃないの。薄く色が入ってるけど、立派な
老眼鏡なの。それに鉢巻じゃなくてバンダナ」
「おじさん、頭いい?」
「コリンよりはずっといい」

テーブルの反対側ではルカと3つ年上のアシルがフランス語で〝女の話?〟
に熱中している。アシルは日本の広島生まれだが、フランスへ留学経験がある。
「おれはフランスの女の子のほうが可愛い、と思う」
アシルが言うと、ルカはすかさず、
「いや、おれはフランスの女の子はきらい。日本のほうがずっといい」
などとやり返している。

ロドルフの家ではお父さんとお母さんがフランス語で何か言うと、
娘たちが日本語で返す、というような感じで、日常語は日仏語のチャンポン。
しばらくたわいのない話題で過ごした後は、長女のマヲがいきなり、
「腕相撲やろう!」
と言い出したから、さあ大変。みんな代わりばんこに腕相撲をするハメになった。

以前、ルカがボクに挑戦し、勝ったことがある。
右肩のケガでキャッチボールも長期に休んでいるボクが負けるのは
当然なのだが、ボクに勝ったことがよほど嬉しかったらしく、学校でも
誰かれなく挑戦しているらしい。もっとも左腕でやったら、あっさり
ボクが勝ってしまったが、それでもマッチョ願望の強いルカは、
ロドルフに勝ったことで、ますますドヤ顔に磨きがかかってきた。

コリンがボクに挑戦してきたので、
「おじさんは右腕をケガしてるから左腕でいい?」
と訊いたら、ウンというので、左のそれも指2本だけでお相手をしてやった。
ヨーイ、スタート!
コリンはウンウン唸りながら力を左腕に込める。しまいには両手まで使いながら。
そこでボクはヒョイとばかりに一気に押さえ込んだら、コリンは、
「腕が折れるゥ~!」
などと大げさに奇声を上げている。勝負あった。
「前期高齢者」だって、まだまだ腕っぷしには自信があるのだよ。

メイン料理はクスクス。粗挽きのデュラム小麦をそぼろ状にした北アフリカ
料理である。ルカは珍しくお代わりし、黙々と食べていた。フランスの実家
でも母親のクリステルがよく作ってくれるらしい。この俄かの食欲、
〝おふくろの味〟でも思い出したのだろうか。

ルカと過ごす日々も残りあとわずか。
ロドルフ家への訪問も、日本でのよき思い出になるだろう。
ロドルフにカトリーヌ、そしてアシルにマヲ、コリンちゃん。
次はわが家で腕相撲しようね。




←個性派ぞろいのロドルフ一家



0 件のコメント:

コメントを投稿