2021年7月5日月曜日

明治の男たちは凛々しかった

 毎日、雨、雨、雨……。鬱陶しいですな、梅雨というのは。

梅雨空も鬱陶しいですが、政治家の顔を見るのも鬱陶しいですな。

特に野党党首たちの顔。メイシャントンみたいな顔した立憲の枝野、まだやってるのかよと呆れるばかりの共産・志位、国民の玉木、れいわ新選組の山本、NHKをどうにかしろと叫んでた立花何某……

申しわけないけど、どいつもこいつもロクな顔をしていない。そのことは与党のガースー以下の面々にも言えることで、「我欲」が背広を着てふんぞり返っている、という感じがする。

人相学に詳しいわけではないが、人間を長くやっていると、人柄は顔に出る、ということが分かってくる。人柄だけでなく教養も顔に出る。

その伝でいくと、日本の政治家には教養のカケラもない。そもそも政治家を志した時点で、教養にオサラバしたのかもしれないが、明治の政治家には教養人が多かったから、ボクの考えは浅薄なものなのかもしれない。

たとえば台湾総督府の民生長官を務めた後藤新平の顔を見てくれ。


こんなふうにきりりと引き締まった顔の持ち主が、日本の政界におりますか?

日露戦争の時、最高の軍師と言われた児玉源太郎。彼の顏だってすばらしいではないですか。キツネ目の近藤勇だって、ちょっと笑っちゃうけど、凛々しいといえば凛々しい。



こうした風格を感じさせる顔が令和の時代には払底していますな。

誤解しないでほしいのは、ボクの顏に風格があって、後藤新平みたいだろ? というのではもちろんない(笑)。あんな素敵な顔になりたいとは思うが、たぶんムリだと思う。

で、自分をまず棚に上げて意見を言ったまでの話で、人品骨柄も憂国の情があると、どうして気になってしかたがない、という話なのだ。

それにしても日本を代表する顔が〝ガースー〟こと菅総理だもんね。いつもオドオドしていて、役人がこさえた原稿を棒読みするだけ。G7でも主要国の連中と刺を通ずるまでには至らず、いつもポツンと離れたところで淋しそうにしていた。

言葉なんかできなくてもいいじゃないか。ボクなんか英語はからっきしだけど、外人に平気で話しかけてしまう。通じようが通じまいが、まったく気にしないのだ。ガースーにもこうした厚顔無恥の図々しさがほしいな。

ところで、ボクの娘たちに、「ねえ、ガースー知ってる?」と訊いたらみごとに知らなかった。「じゃあ、〝業スー〟は?」とやったら、これも「?」。業務スーパーのことである。

ボクは今、「業スー」と「カルディ」の虜で、ヒマさえあれば要らぬものまで買ってきてしまうのだ。明治人の顏の話が業スーまで行ってしまったが、脱線はいつものこと。平にお赦しあれ!












2020年10月15日木曜日

ボクが痩せた理由?

  最近、みんなから「少し痩せたんじゃない?」と言われる。言ってくれるのはおばちゃんたちで、さすがに観察眼が鋭い。今日もお掃除のおばちゃんに「痩せたでしょ?」と訊かれた。実際、痩せたのは確かで、およそ3㎏の減で78㎏。一時は90㎏近くあり、ポッコリお腹は慢性的な臨月状態だった。ところがどういうわけか、夏が終わった途端、お腹もへこみ、顔もスッキリして、生来の男前に戻ったのである。

 

 体重は減ったが、身長も縮んでしまった。177㎝あったのだが、今は174㎝台。3㎝も縮んでしまった。カミさん曰く「おじいさんになって姿勢が悪くなったせいよ」。たしかに姿見で映してみると、ひざがいくぶん曲がっている。紛れもなくおじいさんの膝だ。腹がへこんだのは僥倖だが、丈が短くなってしまったのは悲しい。

 

 毎晩酒を喰らい、飯を腹いっぱい食べ、ひたすら眠りまくるじいさんがなぜ痩せるのか。そこんところが、今ひとつわからない。早朝のラジオ体操のおかげ? それも少しは影響しているかもしれないが、ラジオ体操くらいではたぶん痩せないと思う。それとも筋トレ? 公園ではおじさんやおばさんが、ひたすら歩き、ひたすら走っているが、膝の悪いボクはそれができず、鉄棒にぶら下がったり、腹筋背筋にいそしむ。あるいは、公園内にあるあずま屋の柱を相手に、相撲取りがやるような〝てっぽう〟で汗を流す。


 しかし、「ハー、ハー」と息が荒くなるほど頑張った記憶がない。どう考えても痩せた原因が分からないのである。件の掃除のおばちゃんに「もしかすると心の悩みで痩せたのかも……」と言ったら、「ハハハハ」と大笑いされた。「悩みを抱えてるってタマじゃないよ」だって。ひどい。おれだって人並みに悩むことはあるのに。


 来年になると、たぶんもっと痩せると思う。何度も書いているが、ボクの住むマンモス団地の理事長になるからだ(いまは副理事長)。1619世帯で、およそ5000人の住民。市内では〝ちょっとお高い人たちが住むハイカラ団地〟として有名で、自衛隊の官舎や他の団地住人からは「敷居が高いわね」と見られている。なにしろ、現在、ボクが支えている理事長は全日本公認会計士協会の元会長で、東北大学の教授でもあった。どこを見てもインテリだらけの団地なのである。


 おまけに団塊の世代(1947~1949年生まれ)が中心だから、どこを見てもいわゆる〝左翼老人〟だらけ。ボクは筋金入りの左翼ぎらいだが、若い頃から左翼だったんだよ、と自慢げに語るおっさんが少なくないのだからイヤになる。左翼っぽくふるまうとバカでも賢そうに見える、というのは昔も今も変わらないのだ。それに近頃は左翼といわず「リベラル」という。アメリカでリベラルというと「少しオツムの足らない連中のこと」というニュアンスを持つので、「プログレッシブ」という言葉に代えたらしいが、バカに変わりはない。


 こんな左翼老人がウジャウジャ蠢く団地で理事長をつとめるというのは、よほどのバカでなきゃできない。口ばかり達者な連中を相手にするのだから、こっちも負けずに口が達者でなければつとまらないのだ。もっともボクの場合は口より手が先に動いてしまうので、(また朝霞警察署のお世話にならなければいいのだけれど……)と心配するムキもある。


 それに加えて本の執筆という仕事が加われば、ストレスが溜まり、もうひと回り痩せてしまうのではないか。ボクは今の78㎏という体重が一番動きやすいので、現状維持につとめたいのだが、はたしてどうなるか。明日は恒例の〝プールの日〟。お腹もへこんで水の抵抗も少なくなっただろうから、池江選手みたいな華麗な泳ぎを披露できるだろう。池江は白血病と闘い、瀬戸は世間の非難と闘っている。浮気は男の甲斐性、と昔は言われた。あんまり追い詰めたら瀬戸が可哀想だ。浮気心なんて誰にでもあるもの。世間の皆さんよ、正義漢ぶるのもほどほどにね。



2020年10月6日火曜日

マスクの苦手な人だっている

 少し前に、マスク着用を拒否して、飛行機から降ろされた乗客がいたけど、彼は拒否した理由をハッキリ言わなかった。マスクをすると気分が悪くなる、といったニュアンスのことは言っていたような気がする。遅延もあるから、他の乗客にとっては迷惑な話で、機内から出されるとき、思わず拍手が巻き起こったらしい。

 今はどこへ行くにもマスクが必要で、電車内などでマスクをしていなかったら、非難するような鋭い視線にさらされる。スーパーでも、毎週通っている市民プールでもそう。プールでは入り口で手の消毒と検温、追跡調査用の連絡先まで書かされる。

 最初の頃はマスク不足が大きな社会問題になったものだが、今ではマスクが過剰気味。地味で使い勝手の悪いアベノマスクは抽斗の奥深くにしまい込まれ、街は白、ピンク、黒、柄物と色とりどりのマスクであふれている。

 ボクは機内から出された乗客と同じで、マスクが苦手である。できるなら着用を拒否したい。10数年前の自分なら、そんな行為に及ばないのだが、今なら「No!」と言うかもしれない。なぜって、病気だからである。英語で言うとclaustrophobia。日本語で言うと「閉所恐怖症」である。

 ボクはある日突然この病気に罹ってしまった。結果、飛行機や地下鉄に乗れなくなり、今も飛行機には乗れない。長いトンネルや窓のない部屋もダメで、以前、地下のライブハウスで友人の演奏を聴いていたら突然呼吸が苦しくなり、慌てて部屋を飛び出したことがある。

「気道を塞がれる」というイメージがまずあって、過呼吸の発作が起きると、大げさではなく〝死〟を思ってしまう。そのため首を圧迫するネクタイなどはできることなら締めたくない。かなり重症だった頃、バスに乗っていて自分の左指の結婚指輪をさりげなく見ていたら、急に呼吸が苦しくなり、バスを飛び降り、近くのデパートに駆け込んだ覚えがある。宝石売り場へ急ぎ、「すみませ~ん、この指輪を大至急切断してくださ~い!」ボクは叫ぶように訴えた。

 店員は最初、こちらの慌てようにビックリしていて、事情が呑み込めないようだったが、こっちの必死の形相に飲まれたのか、大急ぎで切断してくれた。指から抜くのではなく切断。大事な結婚指輪だが、ボクは容赦なく切断した。指輪が外れた時、ボクは深く息を吸い込み、「ああ、助かった……」と、ようやく安堵した。店員は目を白黒させていた。

 閉所恐怖症なんです、と言うと、人はクスリと笑い、信じられないといった面持ちで、「そんなごっつい身体をしている嶋中さんが? 信じられな~い」とまじまじとボクを見つめる。身体つきは関係ない。性格も関係なし。相撲取りだって罹るし、殺されたって死にそうにないトランプ大統領だって罹るときはかかる。とにかく窓のない狭い部屋に閉じ込められると、気道が塞がれるという恐怖感に襲われ、パニック障害を起こす。ボクの場合はいわゆる過呼吸症候群というやつで、息が吸い込めなくなって気絶してしまう。

 あとで医者が言うには、「ムリに吸い込もうとするからいけない。吸い込むんじゃなく吐き出すんだ。吐き出せば自然と吸い込めるようになるから……」まさにそのとおり。ムリしてでも息をぜんぶ吐き出す。すると自然と息を吸い込めるようになる。医者の言うとおりだ。

 今でも医者に処方された精神安定剤みたいなものは服用しているが、朝の満員電車に乗らなくてはいけない、といった時以外は服むことはない。あれほど仕事で海外に行っていたのに、この病気に罹ってからは一度も海外渡航はなし。あの狭い飛行機に乗っていると想像しただけで、もう呼吸が荒くなってしまう。どうしても乗らなくてはいけないという緊急事態が起きたら、それこそべろんべろんに酔っぱらって乗り込み、同時に睡眠薬で眠りこけるしか手はない。そういう事態にならないことをひたすら祈る。

 あのマスク着用を拒否した乗客は、もしかしてぼくと同じ病気の「閉所恐怖症」だったのじゃないか。それともただのへそ曲がりか。

 とにかくこの新型コロナの流行が早く収まってくれないと、マスクとの闘いがずっと続くことになる。世の中には、マスクの苦手な人がいて、中にはこうした病気を抱えている人もいるんだよ、という事実も知っておいてほしい。

 コウモリっ食いの中国人のおかげで、世界中が迷惑している。あの豚まんみたいな顔をした習近平さんよ、土下座して世界の人々に謝りなさいな。まさかあれって、中国軍の開発した細菌兵器の一種じゃないだろうね。 




 



2020年9月10日木曜日

♪月光仮面のおじさんは……

数年前まではよくテレビを観ていた。
アメリカの『NCIS(ネイビー犯罪捜査班)』がひいきで、
マーク・ハーモン演ずるリーダーのギブス捜査官を中心に、
トニーやマクギー、ジヴァやアビーといった個性豊かなメンバーが
脇を固めている。ほとんど笑わないギブスは年齢が近いせいか、
ふしぎに親和性を覚えたものだ。

MLBもよく観た。日本のプロ野球にはまったく興味はないが、
イチローや大谷が活躍するMLBは迫力があって面白かった。
過去形にしたのは、今はほとんど観ないからだ。
観ようという気力がウソみたいに無くなってしまった。
加齢による好奇心の減退なのだろうか。

今、テレビは観ることはみるが、ニュースしか観ない。
テレビをつければバラエティと称するバカ番組ばかりで、
司会者にしろ出演者、コメンテーターと称する連中にしろ、
ほとんどがお笑い系の芸人かタレント、それと〝オカマちゃん〟一色になっている。
テレビ番組がここまでお笑い系に席巻されている国は他にあるだろうか?

ボクはヒマなおじさんだが、お笑いタレントやジャリタレのつまらないコメントを
聞かされるほどヒマではない。左翼人士が集まる関口宏司会のバカ番組
『サンデーモーニング』では、元プロ野球選手の張本勲が偉そうに「喝ッ!」
などと叫んで、上から目線で説教を垂れている。選手時代は好きな選手の一人
だったが、テレビで「喝ッ!」を連呼するようになってから、
一気にきらいになってしまった。

〝アッコ〟などと呼ばれ、姐御風を吹かしている和田アキ子も大きらい。
あの口を尖らしてしゃべる品のないご面相もきらいだが、自民党の総裁選について、
「こんなんでいいのかね?」
などと疑問を投げかけ、それをご丁寧にもメディアがひろって、
記事にしているのが気に入らない。テレビタレントふぜいが、
大した知識もないくせに、何を偉そうに、などとボクは思ってしまう。
たけしがこう言った。坂上忍がこう言った。玉川徹がこう言った……。
何を言おうと勝手だが、メディアが取り上げるほどのことかよ、とボクは思う。

ことほどさように、テレビをつければおバカなタレントがしゃしゃり出て、
つまらぬギャグを飛ばしてはギャハギャハとバカ笑い。元スポーツ選手や
元政治家(何か不始末をしでかして辞任に追い込まれた連中)も、
何を勘違いしているのか、コメンテーターの席に陣取って、
いっぱしの正論を並べている。誰が聴くもんか、そんなたわ言!

テレビというメディアは、敗者復活戦を許してくれる温情溢れるメディアで、
「このハゲ――――ッ!」で有名になった豊田真由子議員や、
〝不倫議員〟として名を馳せた宮崎謙介元議員も、今や堂々と出演している。
豊田などはこれ以上ないくらいの笑顔を振りまき、
(私は巷間言われているほどの悪女じゃないんです。ほんとうは善人なんですゥ)
てな調子で、笑顔の大安売りで必死に失地回復を図っている。

かつてテレビは希望の星だった。
『月光仮面』『怪傑ハリマオ』『少年ジェット』『アラーの使者』……。
ボクたち小中学生はどれほどテレビの中のヒーローに憧れたものか。
月光仮面や少年ジェットはホンダのスーパーカブに乗っていた。
今から思えば、
「あれって、新聞配達のおっちゃんが乗ってるバイクだよね」
と、呆れられるような代物なのだが、当時のボクたちの目には
圧倒的にカッコよく映った。月光仮面と新聞配達のおっちゃんとが
重なることはなかった。

テレビと共に青春を過ごしたぼくたち世代は、SNSにお株を奪われた
テレビという媒体に愛想をつかしている。広告料が以前ほど入らない
テレビ各局は低予算でできるバラエティ番組に草木がなびくように
なびいていってしまう。結果、視聴者離れが起き、広告主も離れて行ってしまう。

ボクは『月光仮面』や『隠密剣士』『てなもんや三度笠』といった昔懐かしい
番組の再放送を望んでいる。デジタルリメイクした作品なら、新たなファンも
獲得できるかもしれない。大口あけてバカ笑いしているタレントなんぞの顔を
見るより、どれだけ建設的なことか。

そういえば近くNHKの番組制作者が、わが家に取材に来るという。
料理記者のカミさんに有名シェフの話を聴くためだが、ひと息ついたところで
話に割り込み、『鶴瓶の家族に乾杯』なんかやめにして
(あのいけ図々しい鶴瓶がきらいなのだ)、『月光仮面』を放映してくれ
と頼んでみようかしら。
「えっ、月光仮面って何ですか?」
若い世代だったら、話がピーマンだったりして(笑)。
だめだ、こりゃ。





















2020年8月27日木曜日

大坂なおみと同じ悩み

テニスの「全米オープン」の前哨戦ともいえるNY市の「ウエスタン・アンド・
サザン・オープン」で、大坂なおみが快進撃を続けているが、27日、突然、
準決勝をボイコットすると宣言した。

理由はウィスコンシン州ケノーシャで、警察官が背後から黒人男性を銃撃した
事件がきっかけで、今、全米で警察への抗議デモが起きているが、大阪も
そのデモの一員として抗議の意を示したいのだという。

「私はアスリートである前に一人の黒人女性です。テニスをしている私を
見てもらうより、今はもっとやるべき大事なことがある」
とコメント。

コメントの最後に、警官から暴行を受けた4名の黒人の名前を記し、
「私は数日おきに新しいハッシュタグが生まれることに疲れ果て、
何度も何度も同じ会話をすることにウンザリしている」
と、怒りを綴っている。

車の後部座席にいた子供たちの前で、背後から7発の銃弾を撃ち込まれた
黒人男性は、命はとりとめたものの脊髄を損傷し、生涯車椅子の生活を
余儀なくされてしまった。彼がいったい何をしたというのだろう。
武器など持っていないし、ただ車に戻ろうとしていただけ。
たったそれだけのことで、アメリカでは発砲が許されてしまうのか。

何度も書いてきたが、ボクの叔母(父の妹)はアフリカ系のアメリカ人と
結婚した。だから、ボクの従兄弟たち4人とその子供や孫たちは、
#Black Lives Matter(黒人への警察の残虐行為に対する非暴力・非服従の抗議運動)
の当事者であり、被差別者側の悲しみや怒りに堪えながら生きてきた。
日本人の血が入っているから、まさしく大坂なおみと同じ悩みを抱えて
いるのである。

大坂なおみの試合を見られないのは、ファンとしては残念至極ではあるが、
大坂のいうように、テニスプレイヤーである前に一人の人間として行うべき
ことがあるのだろう。アスリートは政治に首を突っ込まないほうがいい、
などと日本では言われるようだが、運動選手になぜ政治的発言が許されないのか。

「お前たちはただの見世物なんだから、
だまってテニスをしていればいい。
難しいことはどうせ分からんだろうから、
頭より体を使え!」

政治的発言をきらう人たちは、おそらくこんなふうに考えているのではないか。
ずいぶん失礼な話である。こっちは人種差別ではなく職業差別。
スポーツ選手や芸人、タレントは〝見世物〟なのだから、
無い頭をしぼるより、汗を流して観客の声援に応えろ、ってか。

わが家にホームステイした外国人はいっぱいいる。
もちろん白人もいっぱいいて、みんないい子だったが、
彼らの心の中まで覗きこんだわけではないから、
人種差別問題についてどう思っているかは分からない。

人類の歴史を見ると、白人たちは近・現代を支配してきた。4大文明の発祥は
アジアやアフリカで、モンゴルやイスラム文明がヨーロッパ文明を圧倒していた
時代もあったが、現代に直結するこの400~500年は、白人たちの文化文明が
他を圧し、世界を事実上支配していた。

たかだか数百年、人類のトップに君臨していたからといって、
白人が優性遺伝の持ち主であるとは言えないのに、
彼ら白人たちは、
「自分たちこそが優性遺伝子の持ち主で、
他の人種は劣性遺伝でしかない」
と切り捨てる。ずいぶん乱暴な話である。

そもそも白人だろうが黄色人種だろうが、人類の元をたどれば、
アフリカの黒人たちではないか。以前も書いたが、白人は
黒人の劣性遺伝(Albino)で、いわゆる白子である。
その白子が約5000年かけて、今の白色人種になったといわれている。
つまり、白人が黒人をバカにし差別するという行為は、
ご先祖様に唾するような行為なのだ。白人だけが優性遺伝だ、
なんてとんでもない思い上がりなのだ。

歴史に無知だと、こういう高慢ちきな意識が生まれるのだが、
そもそも人間は愚かな動物なのだから仕方がない。

ハッシュタグが何度更新されようが、この世から差別はなくならない。
人間は差別を欲する動物だからだ。悲しいがこれが現実である。

連合国が戦後処理を話し合う「ポツダム会議」で、日本への原爆投下
に対して「予告すべき」とする声はあったが、英国のチャーチル首相は
敢然と無視、
「日本人は猿同然なんだから、ためらうことなく落とせばいい」
と米国のルーズベルト大統領を促した、という説もある。
長崎に投下された原爆の愛称は「ファットマン(ふとっちょ)」。
これはチャーチルのことらしい。

白人たちからすると、黒人も日本人も、人間というより〝猿〟に近い?
つまり、ボクの叔母はお猿さん同士で結婚したというわけか。

#Yellow Lives Matter(イエローマンキーだって人間です)
こんなハッシュタグが流行しないことを願うよ。



■速報によると、大坂なおみは一転して出場へ。
28日に予定されている準決勝に出場するという。
理由は「より強い抗議の意思を伝えられるから」としている。









2020年8月19日水曜日

ツバメみたいに中身の充実した人生を送りたい

 コロナに梅雨の大雨、そしてトドメを刺すのが無慈悲な猛暑だ。
外へ出ると、すぐに汗だくになり、足どりが重くなる。
心なしか、みなうつむき気味に歩いている。なかにはよろけそうな人も。
 今年は何という厄年なのか。コウモリっ食いの中国人のおかげで、
新型コロナウィルスが世界中に蔓延し、特に基礎疾患を抱えている高齢者が
狙い撃ちにされている。
「もうあんたらは用済みで、世の中の厄介者なんだから、
ウィルスに片づけてもらって清々するよ」
 そんなふうに思っている人もいるかもしれない。何も好きこのんで齢をとった
わけではないが、高額医療費が国の財政を圧迫しているなどと聞くと、
高齢者でいることがひどく罪深いことのように思えてくる。
 昔は、自分が還暦を超えたじいさんになるなんて想像だにしなかった。
もしそうなるとしても相当先の話だろう、と勝手に決め込んでいた。
ところがどうだ。先の話どころかたちまち還暦を迎え、
いつの間にか孫ができ、誰が決めたのか「前期高齢者」などと呼ばれるようになった。
「おれたちは〝末期〟だからな。ハハハ……」
朝の体操仲間たちは、そのほとんどが「後期高齢者」。
彼らは用済みとなった自分たちを自嘲気味に〝末期高齢者〟と呼んで嗤う。
 歳月人を待たずというが、いつまでも若いと思っていたらこのザマだ。
ボーッと生きているとあっという間に年を食ってしまう。地球は46億年の歴史を持ち、
人類はわずか20万年の歴史しかない、といわれるが、となると個人の寿命なんて
零コンマ1秒の瞬きにも値しない。つまり、人類の存在なんて〝無〟そのものだ。
 セミは地中に7年、地上に出て7日の命というが、力の限り鳴き続け、
子孫を宿して生涯を終える潔さを、人間は少しは見習ってもよいのでは。
ただべんべんと生き永らえることだけが人生ではない。「人生100年時代」
といわれるが、1年半の寿命しかないツバメは毎日働きづめで、必死に子育てに
精を出している。パチンコや〝昼カラ〟でムダな時間を過ごしているヒマなど
なさそうなのだ。ちなみにカラスは時に60年近く生きるものもあるという。
 「人生は死ぬ時までのヒマつぶし」と喝破したのは師匠・山本夏彦だが、
どうせヒマをつぶすのなら、世のため人のためになりそうなヒマをつぶしたい。
ボクは物書きのはしくれだから、できることといったら文章を紡ぐことくらいだが、
ここ数年はご無沙汰だった。長引く出版不況の中で、売れそうもない著者に仕事を
依頼するマヌケな編集者はいない。
 ところがいたのである。久しぶりに「本を書いてくれ」と依頼があった。
怠け癖のついたボケ老人にはたして本が書けるだろうか。過去に数十冊書いてきた
実績はあるのだが、いかんせんブランクが長い。酒ばかり飲んでいるから、肝心の
脳みそが発酵し始めている。
(こんなマルコメ味噌みたいな脳みそで、文章が書けるだろうか?)
 おじさんはにわかに不安に苛まれているのである。
 というわけで、しばらくは酒量を少しばかり落とし、まともな脳みそを
復活させることにする。
 

 

2020年7月2日木曜日

美人は三日で飽きる?

もう半年ほど〝上京〟していない。
新宿なんか何年もご無沙汰だ。
もっとも和光市は東京の板橋区と練馬区に隣接しているので、
わが家から南へ500㍍ほど歩けば練馬区の大泉学園町だし、
東へやはり500㍍ほど下れば板橋区成増だ。
つまり、正確に言えばほとんど毎日のように〝上京〟はしている。
ただ(ああ、東京へ来たぞ!)といった感覚がないだけだ。

サラリーマン時代、新宿歌舞伎町のわけのわからん店で独り軽く飲んだら、
会計時にウン万円を請求され、文句を言ったら、怖そうなおニイさんが出てきて
ニラミをきかせたので、小心者のボクはコソコソと相手の言い分に従った。
それ以来、ぼったくりの店が多い歌舞伎町には近づかないようにしている。

夜の街、新宿や池袋の評判がにわかに悪くなってきている。
新型コロナのクラスター感染が起きているからだ。
キャバクラやホストクラブなどが主な発生源らしいが、
危険と知りつつこの種の店に行きたがる気持ちは分からないではない。

ボクも若い頃はよく通った。
「ハワイ」だとか「ロンドン」といったキャバレーチェーン全盛の頃で、
若い娘のお色気たっぷりの接客がウリだった。
こういういかがわしい店には行かない、という堅物も中にはいるが、
健康な男だったら、一度や二度は必ず足を運んでいるはずだ。
だいいち、どんな店なのか実際に足を踏み入れてみなければ分かりっこない。
何事も経験なのだ。

銀座の高級クラブにも何度か連れて行ってもらった。
印象的だったのは、作家の野坂昭如さんのお供をした時で、
彼はホステスに「先生~、ウッフーン」などと、やたらもてまくっていた。
ボクはお願いしていた原稿を催促に行っただけで、そしたら、
「これから銀座に出るから、いっしょに行かんか?」
と言われ、しぶしぶ?ついていっただけの話である。

でも原稿はもらえず、次の指定場所は日テレの『イレブンPM』の
収録スタジオだった。ボクの目の前には、裸と見紛うほどのスケスケ美女たちが、
行ったり来たりしている。その先には野坂さんと司会の大橋巨泉が、
鼻の下を思いっきり伸ばしニヤニヤやっていた。

(世の中にはものすごい美女がいるもんだな……)
夜の銀座やテレビスタジオは美女たちで溢れかえっていた。
でも目の保養をさせてもらっただけで、肝心の原稿はもらえなかった。




←遅筆の野坂氏はなかなか原稿を書いて
くれなかった。最後は駒場のラグビー場まで
取りに行ったが、そこでも「まだ書いてない」
の返事だった。それなら最初からそう言えよ!
とにかく変なおっさんだった。





これはちょっとした自慢なのだが、結婚前、ボクはいろいろな女と
付き合っていたが、一番の美人は山形生まれのモデルのような女だった。
色は抜けるように白く、背は170㎝近くあり、小顔八頭身を絵に描いたような
女だった。ボクはこの娘を連れてよく街をほっつき歩いた。
(どうだ、羨ましいだろ……)
高級ブランド品のバッグを見せびらかしたくなるのと同じ心境だろう。

でもね、この美人とは1年もたなかった。
ボクが飽きてしまったのだ。
よく〝美人は3日で飽きるけど、ブスは3日で慣れる〟というが、
まさにそれ。彼女には申し訳ないが、美人は飽きられるのも早いのだ。

というわけで、結婚後は、美人でもブスでもない、
ただ飽きのこない不思議な顔をしたカミさんと仲良くやっている。
女遊びは一切しない。若い時分にさんざっぱら遊んだから、
もういいのだ。金もないし……(笑)。
齢を食ってから狂ったように遊び始める男は、
きっと若い頃の遊びが足らなかったのだろう。

若い女をはべらせて酒を飲むのもいいが、
彼女たちの話は概ねつまらないので、
やはり酒は気のおけない仲間と飲むのがいい。
女性相手に世界情勢や米中関係、憲法改正問題を語ってもねェ……
それってやっぱ野暮天でしょ。

年がら年中、発情していた若い頃を思い出すと、
なんておバカなことばっかりやっていたんだろ、
と我ながら情けなくなるが、わけ知り顔をした今の自分を情けなく思う時もある。
生来、経験に裏打ちされた分別くさい顔ってやつがきらいだからだ。
二度と戻りたくはないが、ムチャクチャをやっていたあの頃の自分が
ちょっぴり懐かしい。