2017年8月28日月曜日

築地は外国人居留地か

一昨日、隣家のKさんと築地へ買い出しに行った。
Kさんは歯科医師で大学でも教鞭をとっている。
料理が得意で、魚丸ごと一匹を三枚におろすなんてお手のもの。
築地でよくサバを仕入れてきては自家製シメサバを造っている。

ボクは膝を悪くしてから外出がおっくうになり、
築地からも足が遠のいてしまっていた。
かつてはよく築地の場内外を歩き回り、仲卸の知り合いも多かった。
築地のしきたり』という売れない本も実名で書いている。

その〝築地通〟を任じていたボクが、今の築地にビックリ仰天。
土曜日で混雑するのは予想されていたが、この人混みはいったい!
どこも芋を洗うようではないか。それに外国人観光客の多いこと。
2~3割は外国人である。

真夏という時季もあってか、男は短パン、女性は胸の大きくひらいたシャツに
太もも露わなホットパンツ。若い娘のそれは大歓迎だが、肉布団のような
オバさんやバアさんまでそのいでたちだものね。ハッキリ言っちゃうが、
この時ばかりはイスラム社会がうらやましくなる。ヒジャブやニカーブで
露出過剰な肉体をすっぽり覆ってしまえば、どれほど公序良俗のためになるか。

築地はずいぶん変わった。豊洲移転を控えても、いまだに〝ゴタゴタしている
観〟があるが、場外市場は「築地ブランド」を半永久的なものにしたいのか、
最新設備を備えたビルをいくつも建てている。一方で、先般、火事騒動を
起こした一帯はブルーシートで覆われ、屋根は無残に陥没していた。

満員電車のような市場の雑踏から聞こえてくるのは、英語にドイツ語、
ひときわ甲高い中国語といったところ。わが家もフランス人の同居人が
いるから、ガイジンなんて別に珍しくもないが、これほどまで難民みたいに
大量に押し寄せてこられると、やはり多少の〝異和〟を感じる。この外国人
観光客数が東京オリンピックの頃になると倍になるのかと思うと、
いささかウンザリする。ボクは本質的に外国人ぎらいなのかもしれないな。

これからますますグローバリゼーションが進行し、文化が混成化していく。
異文化交流などという言葉には深刻ぶった響きは感じられないが、
ヨーロッパ諸国がいま置かれている状況は、「異文化交流」などという生やさしい
ものではない。見えてくるのは宗教対立、民族対立、人種対立といった異文化と
異文化との激しい対立という構図だけだ。日本だって例外ではない。もしも隣国の
どこかに革命でも起き大量の難民が発生したら、その一部がドッと押し寄せてくる
だろう。いつの日か日本もアメリカやヨーロッパのような多文化混成社会になって
しまうのだろうか。

わが家の居候Lucas(ルカ)は15歳の高校生だ。フランスはグルノーブル郊外
の出身で、まだパリにも行ったことがない。来日してすでに半年になろうと
していて、フランスのご両親はさぞ淋しがっているだろうと想像されるが、
ルカの話によると、淋しいことは淋しいが、その一方で「すごく安心している」
らしい。息子のいる国が日本だからである。治安が悪く、テロも頻発する
ヨーロッパなどより日本ははるかに安全で治安がよい。息子を送り出した彼らは
日本のことをそんなふうに見ていて、その「日本=安全」観がいまやヨーロッパ人
の常識になりつつあるという。そういえばAlexiaも似たような話をしていたっけ。
嬉しいような悲しいような、よくよく考えると複雑な感慨を覚える。

ボクが子供の頃は外国人が珍しかった。
もちろん話したことはないし、接触する機会は皆無に近かった。
いまは外国人だらけで、わが団地にもいっぱい住んでいる。
そのうちの何人かはボクの友人だし、団地の外にもいっぱい外国人の友だちがいる。

ボクの性格にひとつだけ良い点があるとすれば、open-mindedなところか。
言葉が通じようが通じまいが、相手が日本人であろうと外国人だろうと、
まったく区別なくつき合える。接し方が誰に対しても一定しているのである。
なぜそうなのかというと、ボクが誇り高い愛国者だからではないだろうか。
臆面もなく言わせてもらうが、国や民族に誇りを持っているから、どんな外国人
を前にしても動じることはないし、理不尽な言動にはすぐに反論できる。
要はいつもと変わらぬマイペースな男なのだ。

「愛国者」という言葉を使うと、つむじが左巻きの人たちはすぐ〝右寄りの人〟
などというレッテルを貼りたがるが、好きにしてくれ。GHQが日本人を骨抜きに
しようと考え出した「WGIP(War Guilt Information Programn)」にいまだに
憑かれ、洗脳が解けない人の、まあなんと多いことか。彼らのほとんどは
朝日・毎日・東京新聞の愛読者だ。トランプ米国大統領の言葉を借りるなら、
これらの左翼反日新聞の記事は一見もっともらしいことが書いてあるが、ほとんど
〝fake〟である。考えてもみてくれ、「私は自分の生まれた国を愛しています」
と大っぴらに言えない国がどこにあろう。

築地の話がとんでもない方向へ行ってしまったが、これもいつものことか。
真の愛国者になるためには、まっとうな歴史をしっかり学ぶこと。歴史を学ぶと、
「日本は侵略国家だった」などというGHQ、さらには支那、韓国の喧伝する
インチキで捏造された歴史観から解き放たれる。リベラルと称する反日左翼の
の欠点は、ただ一言にして尽くせる。
「不勉強――」
それだけだ。

さてタイトルに「築地は外国人居留地か」としてみたが、
事実、築地はかつて「外国人居留地だった」
築地鉄砲洲(現在の中央区明石町一帯)は明治期の約40年間、
外国人居留地だったのである。
その歴史的な記憶が、外国人たちを引き寄せるのであろうか。



←冷凍マグロのセリ場で。



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