2017年9月19日火曜日

『アンパンパーソン』なんて見たくない

ボクの次女がアメリカ留学から戻ってほどなく、
何かの拍子に、
「あっちでは〝メリークリスマス〟って言わないんだよね」
と言い出した。じゃあ何て言うの、と訊いたら、
〝ハッピーホリデーズ〟って言うの。クリスマスはキリスト教の
宗教行事だから、他の宗教の人に遠慮したんじゃないかしら」

わが家の居候のLucas(ルカ)がNHKのEテレ『Rの法則』の収録時に、
「日本語は男っぽい、って君は言うけど、フランス語はどんな感じかな?」
と訊かれ、思わず「オカマっぽい(笑)」と答えたら、
「オカマという言葉はNGだから、別の言葉に替えてくれない?」
とスタッフに言われ、月並みな「女っぽい」に替えた経緯がある。

〝ハッピーホリデーズ〟にしろ〝女っぽい〟にしろ、要は差別や偏見を助長する
ような言葉は使わず、寛容な社会をめざしましょうね、ということだろう。
そうすれば同性愛者や移民、マイノリティーの人たちとも仲良くやっていける。
アメリカではこれを「political correctness政治的妥当性」というのだが、
平たく言っちまえば〝言葉狩り〟のことである。

ボクはこれでも物書きのはしくれだから、言葉には比較的敏感だ。
原稿を書いていると言葉の使いかたについて必ず編集者とやり合うことになる。
「〝狂〟という字はなるべく使わないように願います」
「物狂い」とか「狂おしい」、「コーヒーに狂っている」などという
言葉は仮名に開いたり、別の言葉に置き換えさせられたりする。
「このドめくら奴!」などという『座頭市シリーズ』によく出てきたセリフは
もちろんダメ。「盲撃ち」もたぶんNGだろう。

●policeman➡police officer
●salesman➡sales person
●保母・保父➡保育士
●スチュワーデス➡フライトアテンダント
となれば、そのうち「家内」や「主人」が使えなくなり、
「妻」や「つれあい」「パートナー」と言いなさい、となるかもしれない。
で、ついには「アンパンマン」が「アンパンパーソン」になるのだ。
ああ、何という寛容な社会!

日本のマスコミやメディアはそのほとんどがリベラル派を任じているから、
こうした〝寛容な社会〟の実現にはもろ手を挙げて賛成するだろうが、
〝反リベラル(下記参照)〟を任ずるボクは、「マンホール」のことを
「パーソンホール」だなんて呼びたくないし、
「baldハゲ」を「comb free櫛要らず」などと言い換えたくない。
「このハゲ――――ッ!」が「この櫛要らず――ッ!」
では豊田真由子センセーのせっかくの暴言も迫力に欠けるというものだろう。

リベラル派が好きなのは〝きれいごと〟とか〝おためごかし〟というもの。
どう見たって「売春」そのものなのに「援助交際」と言いつくろう女子高生の
奸智と同じレベルである。ボクは生来、リアリストでカッコつけがきらいなので、
この種の〝寛容な社会〟を「偽善社会」と呼ばせてもらう。

安倍首相が近く衆議院を解散するという。
例によって野党はこぞって「大義名分がない!」だとか「森友・加計問題
からの敵前逃亡だ!」などと批判している。

これっておかしくないか? 
民進党などはバカの一つ覚えみたいに「政権交代を!」と唱えていたではないか。
解散となれば政権交代のビッグチャンスだろ。「大義がない」などと寝言を
言ってるヒマがあったら、ない頭絞って自民党に勝つ方策でも練ったらどうだ?

北朝鮮の百貫デブが日本上空に向かって弾道ミサイルをたて続けにぶっ放して
いるという非常事態なのに、野党ときたら、そば屋じゃあるまいに、
相変わらず〝もりかけ論争〟に血道をあげている。「大義がない?」ふざけるな。
「北朝鮮クライシス」に決まってるだろ! 日本国憲法に自衛隊をしっかり明記
しておかなかったら、いざという時、いったい誰が日本を守るんだよ!
いま国会で議論すべき優先順位がまるで「違うだろ――――ッ、違うだろッ!」
ボコッ、ボコッ……(すみません、すみません)

こんなアホバカ連中がてんこ盛りの野党なのに、
リベラル派を自称する有権者たちは「反・安倍」を旗頭に、
これからも野党に投票しつづけるだろう。自民党政権のおかげで株価が
2万円台を回復し、戦後70有余年、空前の平和と豊かさを享受しているのに、
自民党政権はイヤだという。ああ、GHQと日教組はよくもまあ、
アホバカで夢見がちの腰の抜けた日本人を作ってくれましたよ。
そのお手並みに、惜しみない拍手を!




←ぼくらの『アンパンパーソン』








※参照①
リベラルとは何か?
辞書を引くと「自由な、寛大な、自由主義な」などとのんきなことが書いてあるが、
現代の日本のリベラル派とは、
何かというと反体制や反権力を気取りたがる薄っぺらな人間たちのことで、
彼らは口先だけで革新や改革を唱えている。すでに崩壊している共産主義や社会主義に
心情的に同調し、いまだこの世に実現していない夢のような理想郷を夢見ている》
つまり、平たくいうと〝ええかっこしぃ〟の連中ってこと。平和で安穏な日本の中で、
しかも自分は絶対安全な場所にいて、死と背中合わせの人たち(自衛隊員など)の行動を
あれこれとあげつらう。安倍首相が所信表明演説で、東シナ海の領海を守っている
海上保安庁、警察、自衛隊に対して「心からの敬意を表そう」と呼びかけた時、
翌日の『天声人語』は「多くの職業のなか、なぜこの人たちだけを称えるのか釈然としない」
などと書いていた。自国の領土、領海を守る人々に対し、素直に感謝の気持ちを表せない
ひねくれものたち――世界じゅうどこを見てもこんなアホな連中は存在しない。
ボクが日本のリベラル派を蛇蝎のごとくきらうのは、現実を直視せず、夢みたいなことばかり
言っているからだ。
実際、話してみると、近現代史をほとんど知らない人ばかり。(ああ、勉強してないな)
とすぐ分かる。朝日・毎日などの反日メディアの主張をただ鵜呑みにしているだけなのだろう。
真のリベラルを自任したいのなら、もっと勉強するか、もしくは口をつぐんで黙っていること。
日本のリベラル派は悲しいかな、しゃべればしゃべるほどメッキが剥がれていく。

※参照②
ボクは左翼の連中からは〝右翼〟と見られているらしい。
当たり前だよね、左から見れば真ん中(中道)だって〝右〟に見えるんだもの。






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