2020年5月22日金曜日

食って寝て、糞をして……

食っては寝て、食っては寝ての毎日。
昼食が終わると(さて夕飯は何にしようか……)と考えてしまいます。
苦痛ではありません。むしろ好きなほうで、買い物も大好きです。
外出自粛要請があるまでは、日に3回はスーパーに行ってました。
(このおじさん、また来たよ。よっぽどヒマなんだね)
と、レジのおばちゃんも呆れるほどです。
だから買い物は1日1回だけにして、なんて言われると
頭がおかしくなってしまいます。

ボクは以前、NHK出版の『男の食彩』という月刊誌の中で、
『朝ごはん 主夫対シェフ対決』などと謳った特別企画に登場させてもらった
ことがあります。シェフは有名イタリアンのK氏。ボクはどういうわけか
日本全国の〝主夫〟を代表して出場したわけです。
新進気鋭のK氏はともかく、「なんで主夫代表がボクなのよ?」
と頭をひねりましたが、え~いままよ、と料理対決の場に臨んだのです。

結果は散々なものでした。
なにしろ作った料理がひどかった。
とても朝食向きとは思えない料理ばかりで、
味つけも今から思えばサイテーでした。
K氏の料理はさすがで、イタリアできっちり修業しただけのことはありました。

それでもカメラマンは料理写真を撮り、雑誌に載せたのですから、
ご愁傷さまという他ない。担当は女性編集者でしたが、
心優しい人なのでしょう、撮影後、ボクの料理を「おいしい、おいしい」
と言って食べてくれました。お気の毒という他ありません。

あれから幾星霜(大袈裟でしょ)、ボクはずいぶん料理の腕を上げました。
味つけもまあまあだと思います。たいがいのものは作れますし、
それは和洋中を問いません。

外国からのお客様があるときもボクが腕を振るい(ただ材料を切るだけの
手巻き寿司だったりしてw)、お酒の相手もします。
台所に立つことは苦になりません。ボクより上の世代は抵抗を感じるかも
しれませんが、料理の世界は奥深く、女性よりむしろ男性のほうが
向いているような気がするのです。実際、ごく一部を除いて(イタリアなど)
世界中の有名シェフはみんな男です。

女房は、
「お父さんの一日は、寝てるか、食べてるか、トイレにこもってるか……
この3つであらかた終わってしまうわね」
とバカにします。たしかに間違ってはいませんが、
「台所で料理の道を究めようとしている」
という一条も付け加えてほしいものです。

今夜のおかずのメインは豚ロース肉とパプリカを使った蒸し物の予定です。
写真は常備菜として作った「野菜の甘酢漬け」。材料はカリフラワー、
キュウリ、ダイコン、パプリカ、赤タマネギ他数種、です。わが家は食卓に
酢の物を欠かしません。肉料理の、それも揚げ物や炒め物などが多いものですから、
油を中和させる意味からも酢の物が必要なのです。

いずれにしろ、大変ご愁傷様です、
と言われぬよう、奮闘努力いたす所存であります。
あなかしこ(←あんたは女か!)





←味をなじませるため、ビニール袋に入れ
よく揉みこんであります。このまま冷蔵庫で
数日置き、専用の容器に移し替えます。









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