2017年1月21日土曜日

昔あいの子、今ハーフ

「がんばって泳いでるね。よく見かけるけど、ちょくちょく来てるの?」
昨日、隣町のプールでよく見かけるおばちゃんに馴れ馴れしく声をかけたら、
「週末以外は毎日来てるわね。水泳のおかげで16キロも体重が落ちたわ」
だって。それでも大層ご立派な体格だから、以前はさぞふくよかな肉体だったのだろう。

このおばちゃん、ご主人の両親の介護で丸々10年を費やしたという。
外出もままならなかったのでブクブク肥り出し、ぶじ義父母を見送ったと思ったら、
鏡に映った自分の姿に唖然ボーゼン。なんとか元の姿に戻りたい、という一心でプールに
通っているという。その甲斐あってか、16キロの減量に成功。ボクなんか肥りこそすれ、
泳いで痩せるなんてことは金輪際ありそうにないが、オンナの〝痩せたい願望〟は
げに怖ろしくも悲しい、としみじみ思った次第だ。

彼女が言うには、生まれ育ったのは渋谷区・広尾で、実家はかなり裕福な家で
あったらしい。そういえば、川越生まれの芋兄ちゃんであるボクから見ると、
どことなく品があり、いいとこのお嬢ちゃん育ちであろうことがうかがい知れる。

そのおばちゃんが突然こんなことを言い出した。
「実はわたし、ドイツ人とのハーフなの……」
「えっ? (ウソだろ……😅)」
そういえば色白で、腰からおケツにかけての肉づきが、そのへんのおばちゃんたちとは
ちと違うような……でも顔つきはごくふつうの日本のおばちゃんと変わらないし、
ドイツというより都々逸(どどいつ)のほうが似合いそうな感じも……

聞けば、祖父母は神戸で貿易商を営んでいたドイツ人で、その息子と日本人の
母との間に生まれたのが彼女だという。へーえ、ドイツ人とのハーフなのか……。
ボクもフランス人と間違われたくらいだから、周囲の人はボクのことを〇〇人との
ハーフかも、な~んて思っているかもしれないけど(←思ってない、思ってない)、
ボクはおケツに蒙古斑のある純粋なニッポン人であります。

世間は広いですな。ごくふつうの日本人のおばちゃん顔をした〝ドイツ人とのハーフ〟
がいれば、フランス人と見間違われるアカ抜けたおじさんもいる(←自分で言うな!)。
それぞれに濃淡があるから一概に〝何系〟だなんて誰にもわかりゃしない。

「巨人、大鵬、玉子焼き」の大鵬幸喜がウクライナ系の力士だったことは広く知られて
いるが、東山紀之(タレント・俳優)や田中真理(女優)、矢野顕子(ミュージシャン)
や田中達也(Jリーガー)などがロシア人の血を引いているとは知らなかった。

もっと驚いたのは、あの強姦魔にして殺人鬼の大久保清がロシア人との
クォーターだってこと。ベレー帽姿のあのむさい男にロシア人の血が流れていたとは……

ボクは見かけによらずコスモポリタンだから、目の前にいる人間が「白い人」だろうと
「黒い人」だろうと、またハーフだろうがクォーターだろうが、まったく気にしない。
気にするのは、ボクとの相性だけ。幸いドイツ人とのハーフで、おケツの大きい
Nさんとは相性がよさそうだ。彼女は開けっぴろげで気取りがないおしゃべりおばさん。
ボクが唯一苦手とするのは、変にお高くとまった見栄っ張りのおじさんやおばさんたちで、
この手合いは総じて教育はあるが教養がない。何かというと自慢話ばかりで、
話していて実に退屈なのである。

米国のトランプ新大統領は、ドイツ人とスコットランド人とのハーフだという。
ボクは偽フランス人で、カミさんは「ロシア人とのハーフなの」と自称している
くらいだから、娘たちには何が何だかよくわからない、怪しい血がブレンドされている。
それでもまだ地球人同士だからいい。これが宇宙人とのハーフとなると……

ちなみに宇宙人とのハーフも地球上にはウジャウジャいるらしい。
ウソだと思ったら、銀座の人ごみの中で、大声でこう叫んだらいい。
「オーイ、宇宙人はいませんか~?」
振りむいたヤツはかなり怪しい😁。

※追記
嶋中一族の長所であり欠点は、やけに〝馴れ馴れしい〟こと。
初対面の人であっても、10年の知己のように話す。
そもそも堅苦しいしゃっちょこばった挨拶が苦手で、
いつだって裃を脱いでいる。ボクの姉なんかは
電車内で隣り合った人に、「あのね、あたしの亭主はね……」
などと突然話しかける。隣に座った運の悪い人の困惑ぶりといったら😖。
それでも「気さくでいい」と褒めてくれる人もいるから、
あまり難しく考えず、このままでいこうと思っている。



←おデブの渡辺直美も、実はハーフ。
台湾人と日本人とのハーフで、生まれは
台湾だという。

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