もうすぐ次女が初めての出産を迎える。
たびたび引用して恐縮だが、作家の佐藤愛子は出産に関してこんなことを言っている。
《だいたい、お産に亭主がついてきて、フウフウハアハア一緒に言うなんてのはね、
お産に対する冒涜だと私は思います。お産というものは一人で耐えて一人で産みだす
ことによって、女に力がつくものなんです。私たちの頃はね、お産の時に泣いたり
騒いだりするのは女の恥だと、苦しくても声を立てないのが大和撫子だと、
そう教えられたものなんです》
いわゆる無痛分娩のラマーズ法だとかソフロロジーsophrologyといった呼吸法が
あることは承知している。「ヒッ、ヒッ、フー」などと楽に産む呼吸法を助産師に
教えられるというものだが、妊婦にしてみれば苦しまずに産めたら、それに越した
ことはない。が、それでも十月十日ですんなり生まれてくるとはかぎらない。
お釈迦様は3年と3月の間、母親のお腹にいたそうだ。まだ生まれないのかしら、
とやきもきしていたら、だしぬけにポトリと生まれた。4月8日である。
生まれたはいいけれど、〝あそこ〟からではなく母親の脇の下から生まれ、
おまけにちょこちょこ歩き回ったので、周りにいたものたちは腰を抜かすほど驚いた。
(これはきっと〝けっかい〟という獣にちがいない)
というので、大勢で頭をポカポカ殴った。それでお釈迦様の頭はこぶだらけになっている、という説があるのだけれど……ウーン、なるほどね。へへへヘ……😅。
ちょこまか歩いただけではない。天地を指さして、
《天上天下(てんげ)唯我独尊》とつぶやいた。
これを聴いて、またまた周囲は驚いた。
「生まれたばかりでこんな生意気を言うようでは、大きくなったら能書きばかり垂れる
民進党議員みたいなロクデナシになっちまう。かまわねえから甘茶でもしゃぶらせておけ!」というので、甘茶をしゃぶらせたらカッポレを踊ったという……
お釈迦様くらいで驚いていてはいけない、以前にもこのブログで紹介したが、
支那の老子は母親のお腹に80年もいた。生まれてきたときは頭がすでに禿げていて、
髭まで生えたバクバクの爺さんだったという。取り上げ婆さんのほうが
20歳も年下だったというのだから、なんともはや。
おらが国だって負けてはいない。応神天皇はお腹の中に3年いた。
まあ、そんなことで競い合ってもしようがないが、「ジージ」になる予定の
ボクとしては、いきなり甘茶でカッポレを踊る子より、ごくごくふつうの孫がほしい。
《天上天下唯我独尊》などとご大層なことは言わなくてもいい。
ごくふつうに「オギャー」と泣いてほしい。ただトランプみたいに、
どうしても一言つぶやきたいのなら、
《天が下 新しきものなし》
などというような、上品で気のきいたセリフを吐いてほしい😜。←底抜けのバカ
はてさて、バカがだんだん煮詰まってきましたので、
このへんでお開きということに……
←それ、甘茶でかっぽれ、
かっぽれ……
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