2017年2月14日火曜日

死にたくなくなる街

本日は自慢ばなしを一席。
いつもの〝女にもてて困っている〟というヨタ話ではない。
ボクが住む街・埼玉県和光市の自慢である。

和光市の若き市長・松本武洋さんはボクと同じ団地の住人で、
彼の子供たちとボクの娘たちは同じ保育園で育った。
市長になる前は経済誌の編集者で、これまたボクと同じである。
市長選の時は、お義理だが応援団の一員であった。
今は2期目で、有力対抗馬も出てきそうにないから、
しばらくは彼の市政が続くものと思われる。

その松本市長のFacebookをのぞいたら、こんなことが書いてあった。
《『日刊ゲンダイ』に自殺の標準化死亡比が首都圏では一番低い自治体として
和光市が登場……》
なになに……目を凝らして読んだら、自殺リスクが《全国平均の半分》しかなく、
《(交通)アクセスが良く》《郊外型のゆったりした暮らしができるエリア》
などと好意的な記事が書かれているらしい。
要は、首都圏で一番自殺の少ない街が和光市、ということなのである。

そういえばリクルートが調査した2016年度の「これから人気が出そうな
郊外の街ランキング」で和光市は堂々3位につけている(東京23区除く)
日刊紙が指摘するようにアクセスは確かに良い。東武東上線、東京メトロ有楽町線、
同副都心線の3線が乗り入れ、池袋まで13分、新宿19分、渋谷24分有楽町駅まで
36分で行ける。そのせいか若者たちの流入が激しく、新築アパートやマンションが
次々と建設されている。

ボクの名刺を見て、「いやあ、遠くからいらしてくださったんですね。恐縮です」
などと、やたら畏れ入ってくれた東京人がいたが、なにも埼玉の山奥から出てきた
わけじゃない。ほとんど知られていないが、和光市は東京の隣町なのである。

首都高速へすぐ入れるし、関越道、外環道へのアクセスが早いのも嬉しい。
結婚を機に上板橋から引っ越してきたのだが、引っ越した当時は街もさびれていて、
木造の駅舎がどうにもションベン臭くて閉口した覚えがある。
(ああ、俺もとうとう都落ちか……)
正直、ガックリきたものである。が、徐々に再開発も進み、
今や人口8万の堂々たる街に進化している。東京ドーム4個分の
「樹林公園」も市民の憩いの場だ。

なんだか市の広報誌みたいなあんばいになってしまったが、
この街に住んで早や32年。年数では生まれ故郷の川越を10年以上も
上回っているのだから、自然と和光市への愛着も生まれてくる。
娘2人もこの街でぶじ育った。

「自殺が少ない」というのは深刻な悩みを抱えている人間が少ない
ということだろうか。要は人生を深く考えず、ストレスもない、
ノーテンキで頭のパッパラパーな人間が多い、ということなのかもしれない😁。
現に地元のボクの仲間たちは、揃って〝おめでたい〟奴ばかりで、
どいつもこいつも、殺されたってくたばりそうもないようなご面相をしている。

団地内には死んでほしいと思うような人間がいないこともないのだが、
その手の奴にかぎってピンピンしているのだからほんとうにガッカリする。
たぶん俺も傍からはそんなふうに思われているだろうから、
こればっかりはお互いさまか(笑)。

いずれにしろ、和光市に引っ越してきて正解だった。
この街には友達がいっぱいいる。薹(とう)が立ち、緑青(ろくしょう)
浮き出しているような、元♀(メス)だった友達もいっぱいいる。
彼女たちはボクを心底慕ってくれる真正グルーピーといえる人たちだ。
そんなわけで、毎日が楽しい。死んでいるヒマなどないのである😜。




←和光市民の憩いの場、「樹林公園」。
桜の季節になると花見客でにぎわう




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