昨日、いつものプールで、いつもの仲間たちと楽しいひとときを過ごした。
泳ぎの合間にはたわいのないおしゃべり。仲間の一人のカトリーヌは、
泳ぎの達者なベルギー人で、近くの大学で教鞭をとっている。
「ドイツのクリスマスマーケットでテロがあったね。ベルギーでもフランスでもテロが
起きてる。ヨーロッパは大変なことになってるね」
とボクが言ったら、
「そう、年に数回帰るけど、帰るたびに移民・難民の数が増えているのを実感するわ」
とカトリーヌ。日本語オンリーではあまり複雑な話はできないので、英語とフランス語が
チャンポンになった不思議な言語をあやつる。
彼女はいわゆる知的エリートに属する人間なので、どっちかというとリベラル派で、
「私はテロも怖いけど、トランプの出現のほうがもっと怖い。
世界はこれからどうなってしまうんだろ……」
と漠然とした不安を口にした。
余談だが、今アメリカでは「Liberalリベラル=自由主義の、進歩的な」という表現が
使われなくなってきたという。日本ではリベラルは比較的良い意味として使われて
いるが、アメリカではむしろ〝愚かな人〟の意味さえ含み始めている。
では別の表現で何というのか?「progressiveプログレッシヴ=進歩的」という言葉を
使うのである。となるとボクなんかさしずめ「regressiveリグレッシヴ=退行的」って
やつだな。進歩的と称するやつにロクな人間はいないからな😆。
米国大統領選にからんで、青山学院大学教授の福井義高はこう言っている。
《そもそもヒラリー・クリントンは極めて好戦的です。一方、トランプは一貫して
軍事力の行使に否定的です。アメリカでは、いわゆる保守もリベラルも主流派は
好戦的であって、「リベラルは反戦、保守は好戦的」という日本的(?)図式は
まったく当てはまりません》
日本では、朝日新聞を読んでいるような連中がリベラルを自称し、ヒラリー・クリントン
大統領を待望していたようだが、ヒラリーが大統領になったら、もっと大規模な紛争や
戦争が起こるかもしれない。なにしろ「アラブの春」を演出し、世俗化し安定して
いたリビアという国をグチャグチャにしてしまった張本人があのヒラリーなのだから。
トランプの支持者たちは概して〝おバカな連中〟と中傷されているようだが、
それは米国の大手メディアの論調であって、その背後にはウォールストリートの
キングメーカーたちの影が見え隠れしている。すなわち軍産複合体であり、
ネオコンであり、金融資本でもある連中だ。彼らがアメリカの既得権益を
すべて握っている。
プール仲間のカトリーヌはトランプ時期大統領を頭ごなしに否定していたが、
トランプの低俗な暴言はともかく、彼のやろうとしていることは、むしろ
歓迎すべきことかもしれない。こればっかりは蓋を開けてみなければ、
だれにもわからないけどね。
ボクは日本のリベラルと称する連中がきらいで(底抜けのバカだから)、
彼らエリートの主張することと逆のことをやっていけば日本は安泰、と思っている。
朝日の社説と反対のことをやっていれば日本は安泰、というのと同じである。
現に、戦後ずっとそうだった。それでも朝日に操(みさお)を捧げている自虐史観で
支那びいきの酔狂人がごまんといるから、「マジですか?」とボクは訝しく思うのだ。
このブログを読んでくれている人の中には、こうした考えに反発を感じる人も少なく
ないと思うが、ボクなりの歴史観、人間観、世界観のたどり着いた場所がいま現在の
「シマナカ流保守主義」というものなのだからしかたがない。
異論がある人は遠慮なくどしどし反論してほしい。
アメリカという国名は来年から
〝 The Divided States of America〟に変わるという(😜)。
ちょっぴり不安だが、お楽しみでもある。
←アメリカ国旗もこんなふうに変わるらしい(😵)
※追記
divideとかdivisionという言葉から思い出されるのは、
JFKの弟でアメリカ大統領選に立候補していた
ロバート・ケネディの演説だ。ボビーは、キング牧師の
暗殺を聞き白人に対して怒りと憎しみに震える
黒人たち2万人に向かって、即興でこう語りかけた。
《What we need in the United States is not division;
what we need in the United States is not hatred;
what we need in the United States is not violence
and lawlessness , but is love and wisdom……
アメリカに必要なのは分裂ではありません。
憎しみでもありません。暴力や無法状態でもありません。
私たちに必要なのは愛であり知恵であり……》
0 件のコメント:
コメントを投稿